XPages には「ファイルのアップロード」コントロールが標準で用意されていて、
とても簡単にファイルアップロードのアプリケーションを作成できます。



ここでうっかり忘れてしまうのが、ファイルアップロードのサイズの上限値です。
ファイルアップロードのサイズの上限値は、デフォルトで比較的小さめの 1MB になっています。

意識せずに 1MB 以上の少し大きめのファイルをアップロードすると、ファイルのアップロードに失敗し、
アプリケーションでエラーを表示するようになっていない場合には、なぜエラーになったか分からなかったりします。

 

 

上限値の変更はアプリケーションのプロパティで行います。

1. Domino Designer で [アプリケーションのプロパティ] を開く
2. [XPages] タブの [ファイルのアップロードオプション] で、「最大サイズ」フィールドに上限値（単位は KB）を入力
3. 保存して閉じる

上限値が 10000 KB を超える場合には、これに加えて Domino サーバーのサーバー文書の設定も
変更する必要があります。設定箇所は以下の2箇所です。

• [インターネットプロトコル] - [HTTP] タブ - [HTTPプロトコル制限値] - [最大要求内容サイズ] （単位 KB）
  

• [インターネットプロトコル] - [Domino Web Engine] タブ - [投稿データ] - [最大投稿データサイズ] （単位 KB）

 

上限値を超えたときにエラーを表示するには

 

上限値を超えたサイズのファイルがアップロードされたときは、サーバーのコンソールにログが出力されます。



一方、アプリケーションの画面には、デフォルトでは何もエラーは表示されません。
上限値を超えたことを知らせるエラーを表示するには、「エラー表示」コントロールを配置します。



配置した「エラー表示」コントロールのプロパティビューを開き、「次のエラーメッセージを表示」フィールドで、
「ファイルのアップロード」コントロールの ID を選択します。

これでアプリケーションを実行すると、下図のように、ファイルアップロードのエラーが表示されるようになります。