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IBM Notes/Domino 9.0 Social Edition から利用可能になった OpenSocial Gagdtes を利用する際の設定方法です。
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ShowTable of Contents はじめに
IBM Notes/Domino 9.0 Social Edition では OpenSocial Gadgets を利用する事ができるようになり、
さらなるアプリケーション統合や、Embedded Experience メールを実現できます。
その、OpenSocial Gadgets を IBM Notes/Domino で利用する際の設定方法などを説明します。
なお、IBM Notes/Domino における OpenSocial に関する詳細情報は以下の wiki を参考にしてください。(英語)
http://www-10.lotus.com/ldd/dominowiki.nsf/dx/IBM_Domino_9.0_Social_Edition_OpenSocial_Deployment_Cookbook
OpenSocial Gadgets を IBM iNotes で利用したい場合には以下の wki を参考にしてください
http://www-10.lotus.com/ldd/ddwiki.nsf/dx/IBM_iNotes_%E3%81%A7_OpenSocial_Gadgets_%E3%82%92%E5%88%A9%E7%94%A8%E3%81%99%E3%82%8B
必要なコンポーネント
OpenSoical Gadgets を利用するために必要なコンポーネントやアプリケーションは以下になります。
IBM Domino (サーバー)
- OpenSocial コンポーネント
(*) IBM Domino とは別のインストールモジュールを利用して導入する必要あり
- ウィジェットカタログアプリケーション
- OAuth トークンストアアプリケーション
IBM Notes (クライアント)
- OpenSocial コンポーネント
(*) IBM Notes のインストーラーに同梱
OAuth トークンストアアプリケーションの作成
OpenSocial Gadgets を利用する際の、認証情報やプロクシの情報などを格納するためのアプリケーションになります。
作成には、IBM Domino のコマンドを使用します。
1. NEK (Named Encryption Key) を作成する
IBM Domino のコンソールから
keymgmt create nek
e.g.) keymgmt create nek NotesCons
を実行。
2. 作成された NEK から OAuth トークンストアアプリケーションを作成
IBM Domino のコンソールから
keymgmt create credstore
e.g.) keymgmt create credstore NotesCons
を実行すると、Data\IBM_CredStore にアプリケーションが作成されます。
3. OAuth トークンストアアプリケーションの設定
ACL を開き、管理者ユーザーに Admin ロールを付与し、そのユーザーでアプリケーションを開く。
「設定」ビューから「暗号鍵の作成」をクリックし、暗号鍵を作成する
以上で OAuth トークンストアアプリケーションの設定は完了です。
ウィジェットカタログアプリケーションの作成
1. Toolbox.ntf から「ウィジェットカタログ」アプリケーションを作成
2. ACL を開き、管理者ユーザーに Admin ロールを付与
3. エージェントの有効化
Domino Designer などからウィジェットカタログアプリケーションのエージェントを開き、 (ToolSweeper)以下のすべてのエージェントを有効化する。
4. OAuth トークンストアアプリケーションとの関連付け
ウィジェットカタログアプリケーションを開き、「管理」 -> 「構成」から「資格情報ストアの構成」をクリックし作成した OAuth トークンストアアプリケーションの情報を入力
(オプション) ウィジェットカタログを XPages で開くように設定可能です。
以上でウィジェットカタログアプリケーションの設定は完了です。
管理アカウントの作成
IBM Notes と IBM Domino の Shindig 間で SSO を実現するための設定が必要になります。
Domino ディレクトリから「ポリシー」-> 「アカウント」を開き、アカウント情報を追加します。
アカウントサーバー名には、http://<サーバー名>/fiesta/container
Domino Sigle-Sign On サーバーには、<サーバー名>
を指定します。
次に、詳細タブに移動し、「リストの編集」をクリックし、以下の値を設定します。
アイテム - PreferredUsernameField
値 - fullname
ポリシーの作成
ポリシーを作成し、デスクトップポリシーおよびセキュリティポリシーをアサインします。
ポリシー作成後に IBM Notes の再起動などで作成したポリシーが適用されるようにする必要があります。
デスクトップポリシーの設定
ウィジェットタブに移動し、以下の値を設定
ウィジェットカタログサーバー -
ウィジェットカタログアプリケーション名 - 作成したウィジェットカタログの NSF 名
インストールするウィジェットカタログのカテゴリ - All (任意の値で問題ありません)
ガジェットサーバー URL - http://<サーバー名>/fiesta
それ以外の設定は下図を参考にしてください。OpenSocial Gadgets 関連以外の項目になります。
アカウントタブに移動し、以下の値を設定
「リンクの更新」ボタンをクリックし、「選択されたものをサポート」を選択
先ほど作成したアカウントを選択 - Security Token Account
カスタム設定 -> Notes.ini タブに移動し、以下の値を設定
「リストの編集」ボタンをクリックし、ENABLE_EE = 1 を追加
セキュリティポリシーの設定
実行コントロールリストタブに移動し、以下の値を設定
編集ボタンをクリック、追加ボタンをクリックし、管理者ユーザーを追加
ウィジェット機能の構成にチェック
プロキシリストタブに移動し、以下の値を設定
リストの編集ボタンをクリックし、
コンテキスト - xsp/proxy/BasicProxy
URL - http://<サーバー名>
アクション - GET,POST
クッキー - DomAuthSessId,LtpaToken,LtpaToken2
Mime-type およびヘッダー - *
OpenSocial Gadgets を登録
ウィジェットの構成を開始... を実行し Notes ウィジェット作成のウィザードを起動する。
「OpenSocial ガジェット」を選択
OpenSocial ガジェットを URL で追加する。
たとえば、以下の URL からダウンロードできる HelloEE.xml を Domino\Data\domino\html 以下にコピーした場合 http://<サーバー名>/HelloEE.xml を指定します。
https://greenhouse.lotus.com/files/app#/file/59fb7243-6762-45a4-a39c-fa2788f18388
ウィザードに従い登録が完了すると、サイドバーのマイ・ウィジェットアプリケーションに作成したウィジェットが追加されます。
OpenSocial Gadgets の承認
登録した OpenSocial Gadgets を IBM Notes 上で利用するには、登録された OpenSocial Gadgets が承認される必要があります。
承認を行うために以下の作業を行います。
マイ・ウィジェットから登録された OpenSocial Gadgets を右クリックし「カタログに公開」を実行しカタログに登録を行います。
その際、カテゴリにはデスクトップポリシーで設定したカテゴリと同じにしてください。本文書の例では「All」になります。
カタログへの登録が完了後、ウィジェットカタログアプリケーションを開きます
(*) ウィジェットカタログはローカルにレプリカが作成されますが、ここではサーバー上のアプリケーションを開く必要があります。
ウィジェットカタログの「管理」-> 「すべてのウィジェット(承認別)」ビューを開くと、登録された OpenSocial Gadgets がリストされています。
登録した OpenSocial Gadgets を開き、文書を編集モードにする
レビュー」ボタンをクリックして、「承認」ボタンをクリック
プロキシの設定はデフォルトのままで OK ボタンをクリック
以上で承認が完了するので、承認されたカタログの文書をローカルレプリカに反映されたことを確認後に、マイ・ウィジェットから OpenSocial Gadgets をダブルクリックすると OpenSocial Gadgets が IBM Notes 上で表現されます。
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